大学入学、人事異動など引っ越しが季節には、
新しい地域での生活に馴染めるか
ドキドキワクワクしている方も
多いかもしれません。

地域によっては物価が高くて、お財布の
感覚の違いに悩まされるかもしれません。

今回は、水道料金の最新事情を交え、
地域ごとの水道代の違いをご紹介します。
これを機会に貴重な水資源の節約にも
目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

全国水道料金ランキング

まず、全国の水道料金ランキングを
見ていきましょう。

水道料金は水道の口径(管の大きさ)から
定められる基本料金と従量料金、
そして下水道料金の合計で決定されます。
今回のランキングは一般家庭で使われる
口径13mm、水道使用量20㎥を基準に
計算したものです。

全国水道料金ランキング

出典
日本水道協会 平成31年 水道料金表を基に作成

表を見ると、最も安い神奈川県と最も高い
青森県とは2,000円以上の差があります。

ひと月で2,000円も違うのですから、
年間通してみるとその差は24,000円以上です。
同じ水道水なのにここまで料金が違うとは
驚きですね。ちなみに全国平均は3,164円です。

 

水道料金が地域によって違う理由

では、なぜ水道料金が地域によってここまで
違うのでしょうか。
実は水道料金は自治体の水道運営にかかる
コストを考慮して定められています、
コストには、水源からの近さ、地域の水質、
人口などが関わってくるため、
各地域によってかなり差が出てくるのです。

 

水源に関わる違い

水源から遠いか近いか、水源の地形、
水源の種類(ダム、河川、地下水など)、
水質によって、水源から水を採取し、
浄水して家庭まで水を届けるまでの
コストが大きく変わってきます。

例えば、最下位の青森県では、
集落がかなり離れて点在しているために
各家庭まで水道水を届けるコストが
他の地域に比べて高いようです。

一方、最も水道が安い地域の一つである
兵庫県赤穂町では、もともと水源の水質が
良いことで知られています。
浄水処理のコストが安いことために、
水道水も安く提供できるのです。

 

人口の違い

人口や人口密度も水道料金に
大きくかかわってくる要因です。
神奈川県、埼玉県、愛知県、東京都、
大阪府など大都市圏はいずれも
水道料金が安いエリアです。

人口が多いために水道インフラのコストを
分担できるほか、人口密度が高いと
効率よく水道水を家庭まで
届けることができることで、
コストダウン要因になります。

 

浄水場・設備コストに関わる違い

設備の維持管理費用も水道料金に影響します。
先ほど紹介した過疎地域での
コスト増要因のほか、浄水場を建設して
水道を敷設した時期、水道管の老朽化の
度合いによっては、維持費用、
交換費用がかさんでくる場合があります。

日本の水道は高度経済成長期に一斉に
敷設されたことから、水道管の寿命が
すでに交換時期になっている
自治体が多数あります。

今後は、設備コストが水道料金に
大きくはね返ってくることになるかもしれません。

 

水道料金の最新事情

このように、水道インフラ設備の老朽化による
コスト増は今後避けられず、水道料金は
今後値上げされる傾向にあります。

すでに家庭の水道料金を維持するために
設備更新費用を予算計上している
自治体もありますが、過疎化や
人口減少が進む自治体では、
水道設備の更新費用をまかなえないところも
多数あります。

このような状況に対応するために、
今後は広域の水道事業を模索したり、
水道事業自体を民間に委託したりする自治体が
増えてくることが予想されます。

電気やガスと同じように、
水道料金を選べる時代も来るかもしれません。

 

次回は「水道代を節約方法や節水
などについてご紹介します。

 


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