よく名前を聞くことも多くなったのがコワーキングスペース。
どのような場所でどのような人が活用するのかといった点を
きちんと理解しているという人はまだまだ多くはありません。
しかし、東京を中心とするいわゆる都心部では、
どんどんコワーキングスペースが増えています。
また、今後もコワーキングスペースは増えてくるだろうと想定されており、
更に認知度や利用者も増してくるともいわれているのです。
この記事では、コワーキングスペースについて特徴やメリット、
シェアオフィスとの違いなどについて詳しく解説します。
■コワーキングスペースとはどのようなもの?
コワーキングスペースとは、わざわざ会社に行くことが無く
働くことができる人たちが、共同で設備を利用できるスペースのことです。
アメリカ発のこの概念は、日本に伝わったのは2010年頃だといわれています。
さまざまな職種のフリーランス、企業家、在宅勤務の社員が共同で
コワーキングスペースを利用し仕事をするというワークスタイルです。
コワーキングスペースは東京を中心として施設数が増加しているのが、
下記の表からわかります。
出典:大都市政策研究機構「日本のコワーキングスペースの現状と展開」
2015年にはまだ全体的にコワーキングスペースの数は少なく
300程度しかありませんでした。
しかし2019年までに平均2.6倍もの増加をしているのです。
日本全国で約800のコワーキングスペースがあり、
多様なワークスタイルを受け入れているといえるでしょう。
■なぜコワーキングスペースが増えているの?
なぜコワーキングスペースがこのように増えているのかというと、
前述した部分もありますが、ワークスタイルが大きく
変化していることが挙げられるます。
今までの働き方というと、会社に出社して、同じ会社の人たちと
共同の場所で仕事を行うというワークスタイルがほとんどでした。
しかし、インターネットのインフラ環境が劇的に進化し、
わざわざ会社に行くことなく、また、個人事業主や企業家は
オフィスを借りる必要性が少なくなっているのです。
会社に行くことやオフィスを借りることには多少なりとも
時間やコスト面で無駄な部分が出てしまうことがあります。
コワーキングスペースは、コストや時間の無駄を削減し
スリム化したワークスタイルともいえるでしょう。
ネット環境が整っていると十分仕事ができる人たちが、
すぐに仕事できる場所がコワーキングスペースです。
■コワーキングスペースとシェアオフィスはどう違うの?
シェアオフィスやレンタルオフィスと同じようなものと
コワーキングスペースについて認識している人も多いようです。
確かに、多少似ている部分はあるのかもしれませんが、
決定的に異なるのが個室と共同スペースという違いでしょう。
シェアオフィスは個室形態のオフィスを決められた人たちでシェアして活用し、
レンタルオフィスも個室形式のオフィスを1日単位で借りるスタイルです。
コワーキングスペースはオフィス形式ではなく
オープンなスペースを共有して仕事を行います。
それぞれに特徴があり、一概にどちらが良いとはいえませんが、
コワーキングスペースはいろいろなワークスタイルに柔軟性を持って
対応できるスペースといえるでしょう。
次回はコワーキングスペースのメリットについて解説します。
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