今回は、前回の続き、一戸建て解体の注意点についてご紹介します。
トラブル事例から見る一戸建て解体の注意点
解体トラブルで最も多いのが
事前の打ち合わせ通りに解体工事がなされなかったことによるトラブルです。
事前の打ち合わせでの工事内容のすり合わせによってこのようなトラブルは回避できます。
ここでは、解体工事の際によく起こるトラブルを紹介しましょう。
解体の際の隣地トラブル
解体工事は大きな騒音、振動、チリやほこり、重機の出入りなど
周辺の住民にとっては気がかりなことが多いものです。
隣地への工事内容の説明は解体業者が行いますが、
この工事内容の説明と実際の工事の内容に食い違いが生じることがあります。
騒音やほこりは許容される場合が多いですが、足場が隣地にはみ出したり、
振動で隣地建物の壁にクラックが発生したりすると、
思いがけないトラブルに発展することがあります。
工事業者は地元で経験豊富な会社から数人で経営する小規模な会社までさまざまです。
ネット広告に騙されないよう、信頼のおける業者を選定するべきです。
解体業者の勘違いから起こるトラブル
解体工事の内容について事前に細かな点まで打ち合わせをしておかないと、
思った通りの解体工事がなされないことがあります。
例えば、
残しておきたい塀や樹木、生垣まですべて撤去してしまう、
境界杭を抜いてしまい境界がわからなくなってしまう、
撤去後に残置物が残ってしまうなどです。
建物の解体は打ち合わせの相手方の会社が自ら行うこともあれば、
下請け業者に依頼することもあります。
元請けと下請けの作業員とのコミュニケーション不足で、
思い通りの工事がなされないこともあります。
解体工事の内容や人員、下請けの状況などは事前に確認しておき、
イレギュラーな工事がある場合には当日現場に立ち会うなどの対策も必要です。
まとめ
利用しない一戸建ては解体撤去することで、
土地の価値を上げることができますし、売却しやすくなります。
解体費用は掛かりますが、
空き家対策のために自治体から補助金が出ることがあるため、
Webサイトなどをチェックしておくとよいと思います。
空き家を放置することはさまざまなトラブルを誘発します。
住まなくなった家屋をどう対処するか、
解体・撤去も選択肢の一つとして考えておくべきでしょう。
このブログを書いた人
コンスピリート・ブログライター
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