前回の続き「全館空調のメリット、デメリット」についてご紹介します。

全館空調のメリットには何があるの?

上記のように全館空調システムにはいくつかのタイプがあり、
ハウスメーカーの提供する住まいでタイプはそれぞれ異なります。
全館空調が各ハウスメーカにおいて採用されているのは
いくつかのメリットによるものです。

ではどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここからは全館空調のメリットについて解説します。

部屋全体が快適な温度設定で生活できる

最も大きなメリットでもあり全館空調の特徴でもあるのが、
どの部屋も均一で快適な温度管理ができるという点です。
各部屋だけではなく、トイレやお風呂、洗面台といったところも
同じ温度で調節することができます。

全館空調により冬場のヒートテックや夏場の熱中症予防となり、
健康面でも大きな役目を果たすといえるでしょう。

全館空調と同時に空気清浄ができる

全館空調システムは温度調節と同時に空気清浄も行っています
全館空調は常に外気を給気、排気しながら空気を冷気と暖気を行い
快適な温度に管理しているシステムです。

外気の給気や排気部分に空気清浄の機器を取り付けますので、
冷気や暖気を行う際は、同時に空気清浄も行っています。
花粉やウイルスにも強い住まいということになりますので
健康面や花粉症で苦しむ人にも大きなメリットなのです。

エアコンがない

全館空調されていますので、基本的にエアコンの必要がありません。
全館空調システムは基本的に収納されている状態なので、
部屋全体がすっきりしたイメージになります。
エアコンが無い分、インテリアに力を入れることができ、
自分好みのデザインにやりやすい点もメリットといえるでしょう。

全館空調のデメリットには何がある?

全館空調はメリットばかりではありません。
いくつかのデメリットもありますので、
ここからは全館空調のデメリットについて解説します。

設置費用が高い

設置する費用が高くなる点が挙げられます。
メーカによっても異なりますが、一般的に全館空調の費用は
200万円~300万円前後の費用を見ておく必要があるのです。

全館空調システムが無い住まいにエアコンを設置する場合、
4LDKの部屋でも80万円前後での設置ができます。
つまり3倍以上の費用がかかることになるのです。

また、全館空調を設置したとして、定期的な交換が
およそ15年前後といわれていますので、
15年後にまた大きなお金がかかることになってしまいます。
費用面は大きなデメリットといえるでしょう。

電気代が高額

電気代が高くなってしまう点もデメリットです。
全館空調は全部屋を一定温度に保つことができるのですが、
使用していない部屋まで温度管理をすることになります。
そのため使っていない部屋の電気代もかかることになり電気代が高額になりがちです。
これもデメリットといえるでしょう。

故障したとき部屋中に影響が出てしまう

故障したときにすべての空調に影響が出てしまいます。
全館空調ではなく、各部屋にエアコンがついているような家だと
エアコンが一機壊れたとしても、他の部屋のエアコンが使用可能です。

しかし全館空調の場合、壊れてしまうと全部屋の温度管理に大きな影響が出てしまいます。
しばらく温度管理ができない状態で過ごさなければいけません。
これも大きなデメリットです。

全館空調のポイントとは

全館空調は住まいの温度管理を常に一定に保ち、
快適な空間を提供するとても優れたシステムです。
夏場の熱中症や冬場のヒートショックといった健康被害を
事前に予防する働きも有しています。

また全館空調と同時に空気清浄機能もあり、
花粉やウイルスの侵入を防止する役割を同時に果たしているのです。
反面、コスト面が高くなってしまい、電気代などランニングコストも高くなりがちです。

マイホームを建てる前にしっかりとシミュレーションを行い、
事前に設置費用や想定される電気代をある程度把握しておくことが
ポイントといえるでしょう。

これらを理解した上で全館空調を設置すると
1年中、快適に管理された温度の中で暮らすことができます。

 


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