新しいブログ第一弾ということで、
今回は、
老後に必要なお金はどの程度?
老後に必要な生活費や資金を作る方法
についてお話していこうと思います。
老後の漠然とした年金不安が
一気に噴出したといわれるのが
「老後2,000万円問題」です。
2019年6月に金融庁が報告した
老後の資産形成に関する報告書 では、
定年退職後95歳まで夫婦が生活するにあたり、
約2,000万円の資産の
取り崩しが必要といった内容。
とても2,000万円の余剰資産など
保有している家庭は少なく、
老後破産といった不安が現実味を帯びてきたと
国民の不安が高まっています。
老後に満足で快適な生活を送るためにも、
資産形成の必要性に迫られる
といったところでしょう。
では、老後に生活費などの必要なお金は
どのくらいを見込んでいればいいのでしょうか?
また、老後までに、
若しくは老後から資産形成などの
資金を作る方法はあるのでしょうか?
◆老後の生活費はどのくらい必要なのか?
定年退職してしまい、給与などの収入減が
大幅に減少してしまう老後。
頼りになるのは年金ですが、
年金だけで日常の生活を賄うことが
できるのか不安ですよね。
実際、夫婦2人で老後の生活を送る上で
必要と思われる最低生活費は
平均で月額22.1万円とされています。
出典:生命保険文化センター
「生活保障に関する調査」
しかし、この集計は
あくまでも必要最低限な日常生活費です。
次に経済的にゆとりがある老後生活を送るには、
最低の生活費にどのくらいの追加費用が
必要と感じているのでしょうか?
出典:生命保険文化センター
「生活保障に関する調査」
上記表を見てもわかるように
14万円程度の上乗せが必要と
感じているようです。
つまり、老後の生活において
ゆとりのある暮らしを送るためには
22.1万円+14万円=36.1万円
が必要と考えられています。
しかしながら現実問題として
月額36.1万円もの収入を得て、
ゆとりのある生活を送っている老後家庭は
少ないといえるでしょう。
実際の生活において、世帯主が
60歳以上の無職である世帯の家計における
モデルケースが下の表です。
出典:生命保険文化センターHP
「老後の生活費はどれくらい?」
所得が19万円程度に対し
消費支出が24万円程度と、
日常生活においても毎月5万円程度が
不足していることがわかります。
つまり、ゆとりのある生活どころか、
必要最低限の生活でさえ
年金だけではとても難しいということなのです。
そして60歳から平均寿命である85歳までに
不足する生活費は、
25年×12か月×5万円=1,500万円
1,500万円の貯蓄がないと最低の生活ですら
送ることができないということになります。
◆老後のためにどのくらい貯金しておくの?
現状のままでは、最低限の生活においても
毎月5万円が不足するわけなので、
最低でも1,500万円の貯蓄が必要です。
老齢化人口が上昇し
高齢化社会を迎えるわが国においては、
年金がこれから増加することは考えにくい
といえます。
なるべく貯蓄しておかなければ
老後の生活に困窮し、老後破産も
現実味を帯びてくるのです。
では実際の年齢別における
貯蓄額を見てみましょう。
出典:厚生労働省
「平成28年 国民生活基礎調査の概況」
総数で1,031万円ですが
50代が1,049万円、60代で1,337万円の
平均貯蓄額ということがわかります。
しかし、前述しました通り、
最低限度の生活を行うにしても
1,500万円が不足していますので
1,500万円−1,337万円=163万円
となり、貯蓄を切り崩したとしても
最低限度の生活でさえ
不足していることがわかります。
更にゆとりのある暮らしを目指す場合は、
どれくらい足りないのでしょうか?
ゆとりのある生活に必要なお金は
夫婦二人で36.1万円。
しかし、現在の所得は平均で19.1万円程度です。
ゆとりのある生活との差額は
36.1万円−19.1万円=17万円
となります。
これを同じく60歳から平均寿命である
85歳までの25年間で計算すると
25年×12か月×17万円=5,100万円
60代の貯蓄額が1,337万円ですので
5,100万円−1,337万円=3,763万円
との計算が成り立ちます。
「老後2,000万円」でも
とても足りないということになりますね。
現在の平均貯蓄額に3,763万円が
上乗せされなければ
ゆとりのある生活は送れないとの結論に
繋がってしまいます。
非常にシビアな数字ですが、
ゆとりある生活を送るためには、
40代~50代のうちから対策することが
必要ともいえますね…。
次回は、
老後に備えた資金をどう作ればいいのか
について書いていきたいと思います。
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