今回は、前回の続き
”狭小住宅購入のポイント”
について解説します。
土地・建物購入のときに気を付けたいポイント
これまで紹介してきた失敗例は、
事前の準備で避けられるものばかりです。
狭小住宅を購入するときには、
以下のような点に注意して検討しましょう。
▼法規制に注意する
建物を建築するときには、
建築機銃法や都市計画法によって
様々な制限を受けます。
狭小住宅を購入するときに
特に注意したい法令上の規制は、
建ぺい率・容積率、高さ制限です。
建ぺい率・容積率は、土地の面積に対して
どのぐらいの延床面積の建物を
建てられるかという制限です。
建ぺい率は、建物の敷地として利用できる割合で、
建ぺい率80%の土地100㎡には、80㎡分しか
建物の敷地として活用することはできません。
容積率とは、土地の面積の
何倍の延床面積の建物が建てられるかという規制で、
容積率300%の100㎡の土地には300㎡の
延床面積の建物が建てられる
ということを意味しています。
見た目には広い土地でも、
思った通りの建物が建築できない場合があるのです。
そして狭小住宅を注文するときに
特に見落としがちなのが、高さ制限!
そのなかでも斜線制限には
注意しなければなりません。
住宅の屋根が不自然に
急な勾配になっている住宅を
よく見かけると思います。
これは「斜線制限」といって、
日照や風通しを良くするために
設けられたルールです。
高さの制限を満たしていても、
斜線制限がかかっているために
天井が斜めになっている部屋が
できてしまうことは少なくありません。
後で気づいて取り返しの
つかないことになってしまわないように、
土地探しの段階からこのような
法令上の制限を念頭において、購入の検討をしましょう。
▼生活動線を考えた間取りにする
設計時には問題ないと判断しても、
実際に生活してみると
「なんでこんな間取りにしたんだろう」
と悩んでしまうこともあります。
例えば、洗濯機置き場を1階にして、
3階に物干し場があると
洗濯がおっくうになってしまいます。
また、着替えを収納している部屋が
3階にあって浴室が1階にあると、
シャワーのたびに1階と3階を
往復しなければなりません。
設計のときには、その間取りでの生活を
具体的にイメージしてみることをお勧めします。
▼余計な家具やモノは断捨離する
狭小住宅の場合、収納スペースが
少なくなってしまうことは否めません。
大きな家具を置かなくてもよいように、
余計なものは引越し前に
断捨離してしまう人も多いようです。
また、ゴルフバックやキャンプ用品など
場所をとるものについては、
レンタル倉庫などの活用も
考えた方がよいかもしれません。
倉庫のために広い土地を購入するよりは、
郊外のレンタルスペースを借りた方が
安く済むことが多いです。
▼隣地との距離とスペースに注意する
狭小住宅は、隣地との距離が狭いために、
空調の室外機や給湯器の音が
気になることがあります。
できれば防音に配慮した設計し、
隣地の室外機や給湯器、
駐車スペースの位置を考えた間取りに
することも考えましょう。
まとめ
狭小住宅は、今まで思いもしなかったエリアに
一戸建てを所有できることから非常に人気があります。
今回紹介したような失敗例を参考にし、
設計段階から建築士や不動産の専門家と相談しながら、
夢のある建築プランを実現させましょう。
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このブログを書いた人
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