今回は、前回の続き、インナーバルコニーにするときの注意点について解説します。

インナーバルコニーにするときの注意点

インナーバルコニーにはくつろぎの場として使うほか、

子供の遊び場や物干し場などさまざまな使い方があります。

しかし、単にバルコニーをインナーバルコニーにしただけで

そのメリットを十分に感じられるかというと、そうではありません。

インナーバルコニーを検討するときには、以下の点に注意しましょう。

 

▼容積率の規制に要注意

インナーバルコニーは多くの場合、

建物の容積率の計算をするときの「延床面積」に加算されます。

建築基準法上、土地の面積に対して

どれだけの床面積の建物を建てられるかが定まっています。

インナーバルコニーが建物の延床面積に加算されるということは、

その分部屋の間取りに使える面積が減るということです。

そのため、インナーバルコニーを考えるときには、

間取りに余裕があるかについて建築士と相談しながら進めることになります。

 

▼家族の生活動線を考える

インナーバルコニーを設置するのであれば、

ぜひリビングとインナーバルコニーとの一体感を楽しみたいものです。

しかし、インナーバルコニーが子供部屋や寝室と一続きになっているのでは

インナーバルコニーの用途が限られてしまいます。

結局、インナーバルコニーは活用されず、

「部屋を広くした方がよかった」と後悔することにもなりかねません。

インナーバルコニーを最大限活用するのであれば、

2階をリビングにするなどの間取りも検討してみることをおすすめします。

 

▼プライバシーの確保と非日常感の演出

インナーバルコニーをアウトドアリビングのように活用したいのであれば、

プライバシーの確保や非日常感の演出を考えないと期待通りの使い方ができないでしょう。

例えば、インナーバルコニーを設置した場所が隣の家のすぐ目の前だったりすると、

結局インナーバルコニーは使われず、カーテンを閉めたままとなってしまうかもしれません。

また、インナーバルコニーを物干し場として兼用すると、インナーバルコニーには

常に洗濯物が干されている状態になり、生活感たっぷりのリビングになってしまいます。

これだと、あえてインナーバルコニーにする必要はありません。

インナーバルコニーを楽しむのであれば、物干し場は別に設けた方がよいと思います。

また、悪天候や台風のときなどは、インナーバルコニーに設置してある

ベンチなどを片づける必要があるため、そのスペースも確保しなければなりません。

~まとめ~

インナーバルコニーは部屋の窓の外側に広い空間が確保されることで、

部屋とバルコニーとの一体感や解放感が生まれます。

また、バルコニーの奥行きも広くとることができるために、

バーベキューなどをしてアウトドア気分を味わったり、

日なたぼっこしながら読書を楽しんだりと自宅での新しい楽しみが広がります。

今回紹介した注意点を参考にして、

インナーバルコニーのある住宅の購入についても検討してみてはいかがでしょうか。

 

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このブログを書いた人

コンスピリート・ブログライター
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